2018年 02月 27日 ( 1 )

ルフトハンザブルー

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今週のミュンヘンの気温は-10度を下回る。

この気温くらいから体感が寒いから痛いに変わってきて

雪も降り積もるというよりは

パラパラキラキラと舞うことが多いような気がする。



黄色が好きな自分は昔からルフトハンザのロゴが好きだった。

初めてルフトハンザに乗った時にシートカバーが黄色で

機内一面が黄色っぽく見えたときに感動したことをまだ覚えてる。



そんなルフトハンザのロゴとイメージカラーがこの前変わったんだよね。

ツルがシャープでモダンになって(どこがどう変わったかわかるかな?)

メインカラーを洗練した青色に変えて、機体の色に取り入れられた。

黄色もすこし変えたうえで空港のカウンターとかで採用されてる。



こういう変更って実はなかなか出来ないことなんだよね。

外から見るとあんまり変わってないように見えるものでも

デザイナー目線でみると凄い変更。

そもそも、慣れ親しんだものや愛されてるものとか

伝統的なものとかって変化するより

維持していくほうを選択することが多いので

ちょっとの変化でも反発があるしなかなか出来ない。



これまで長く広告デザインに携わってきて

その時間と労力をかけたデザインって

イベントとかキャンペーンが終わると

忘れられて捨てられるデザインだった。

ドラマのタイトルロゴとか、どんなにかっこよくても

じゃあ別の新しいドラマもその形でなんてないし。

次の年が来ても何か新しいデザインで、みたいなことも多いし。

このルフトハンザのロゴのような仕事って

ブランディングデザインっていうんだけど

そんな広告的な使い捨てのデザインに対して

今後使われるためのデザインをしてるんだって思ったら

すごく魅力的に感じたんだよね。

以前は変わらないってつまらないって思ってたのに。



それでCI(コーポレートアイデンティティ)のデザイン会社に転職したんだけど

このルフトハンザの新しいブランディングをしたのが

今いる会社のチームのうちのひとつで

(俺はそこに所属はしてないけど)

彼らはそれこそもうずっと機体のカラーリングだけで

何ヶ月もかけてものすごい数のデザインしてた。

書体も新しくしたんだけどこれも全文字をひとつずつちょっとずつ。

サイトにロゴの変更過程が分かるビデオがあると思うんだけど

(コチラからどうぞ)
http://www.martinetkarczinski.de/lufthansa/

修正と洗練と、そしてそこにはひとつひとつ意味があって

最終形になる前にものすごい時間と労力があって。



今年、ルフトハンザのロゴが出来て100周年。

すこしずつ新しくなってこれまで4回変更して

今回が5代目。前回は1989年。

前々回はあのオットールアイヒャーが担当してて

彼らのチームからも賞賛メールが来てた。

色の変更は自分たちも当時提案したんだけど

受け入れられなかったって。

今回色の変更が出来た君たちに敬意を〜みたいな。

このデザインもおそらく今後20年ほど続くんだと思う。

彼らを誇りに思う。すごいことを成し遂げたんだなって。

ちょっと長くなっちゃったけど

好きなロゴをより良くした彼らに敬意を称して。






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by ide2525 | 2018-02-27 06:34 | Design